「事業承継」というと、真っ先に浮かぶのが「自社株対策」です。
しかし、事業承継対策の最優先課題は「自社株対策」でしょうか?
事業承継後も、後継者が安定した経営を続けられる基礎作りのほうが、最優先の課題だと思われます。今まで、事業承継後の後継者の方のお悩みを聞きましたが、相続で苦労したという話よりも、以下のことが引きずってしまい、精神的にも負担が大きいということが多くありました。
例えば・・・
- 取引先の過去の失態の履歴や問題が引継ぎされておらず、取引で苦労した。
- 問題のある社員が、言うことを聞いてくれない。
- 定年などの雇用ルールが曖昧で、自分より先輩にあたる社員に引導を渡しづらい。
- 役員のルール・定年もなく、自分の叔父・叔母になる役員に引導を渡しづらい。
- 役員・幹部社員と折り合わず、取引先を持って出ていってしまった。
- 先代の社長が死亡退職してしまったが、借入金も大きく残したままで負担が大きい。
- 会社以外の不動産も担保提供しており、相続で困った。
- 幹部社員が、どんぶり勘定すぎる。
等
それと、結構多いのが、現社長の悩みとして・・・・
後継者がいい人過ぎて、利益の上がらない値引きで受けてきてしまう。
というお悩みも良く聞きます。
このような、様々な問題を抱えてしまい、事業承継後の業績が悪化することも珍しくはありません。
株価が高いときに相続してしまい、後々になって株価が下がってしまっていては、元も子もありません。ですので、まずは【会社を健全に経営できるよう、ルールの取り決めと情報の引継ぎをしっかりと行うこと】をお勧めします。
スーパー管理部長みやぎの使い方
- 1) 取引先管理作成による情報のデータ化
- 2) 就業規則・各種規定雛形でのルール作成
- 3) 各種帳票類雛形での社員との誓約書等作成
- 4) 代表者の生命保険死亡保障必要額の算出と既契約管理
- 5) 代表者個人資産台帳の作成
- 6) 銀行借入データ作成